The Good, the Bad, and the Ugly
ラッキーさんがこんな論文をだしています 1)。低線量/低線量率放射線について:
「良い面」とは、低線量被ばくによる刺激や有益な効果がありかつ害がないこと。
「悪い面」とは、世界のほとんどの政府が放射線ホルミシスを認めないこと。
「醜い面」とは、放射線ホルミシスの有効性を拒む医療および放射線委員会による欺瞞。
適度な試練やストレスは、生体の適応能力を高め、結果としてより強い状態をつくります。これがホルミシスの考え方です。
しかし現代医学では、しばしばこれとは逆の発想がとられます。病気の原因となる「悪者」を探し、それをできるだけ減らそう、取り除こうとします。
コレステロール、活性酸素、炎症、あるいは特定のホルモンなど、さまざまなものが次々に「健康の敵」として扱われてきました。
しかし生体内で働く物質の多くは、本来、体の状態を調節するための重要な因子です。増えすぎれば問題になりますが、不足しても機能は破綻します。問題は物質そのものではなく、その量とバランス、そして全体としての調節能力にあります。
生命は、有害なものを完全に排除することで成り立っているのではありません。むしろ外界からの刺激を受けながら、その都度バランスを取り直す動的なシステムです。刺激をすべて避けようとする状態は、かえって適応力を低下させます。
「敵をなくせば健康になる」という発想よりも、「周囲と適応して調節能力を保つ」という立場がホルミシスの基本です。
1) Luckey TD. Dose Response. 2006 Sep 27;4(3):169–190.
