ミスは組織を強くする
スイームではメールシステムの見直しを行う中で、多くの問題が見つかりました。社長が代表メールを見られない。アカウントに重要なメールが届いても共有されない。メールアカウントがPOP設定となり、PCが故障するとデータが失われる危険があった。SMTP設定にも誤りがあった。などなど。
普通、会社ではミスは悪いものと考えられています。しかし、本当にそうでしょうか。
もちろん、これらは人為的なミスです。しかし、問題が表面化したことで、すべてのメールをIMAP化し、代表メールの役割を整理し、情報共有のルールを見直し、注文書や請求書もメールで共有する運用へ変更した。結果として、会社の情報管理体制は以前よりはるかに強固になりました。ミスが組織を強くしたのです。
低線量放射線、運動、感染症・・・。適度なストレスを受けることで、生体は適応し、以前より強くなる。これがホルミシスです。
組織も同じです。ミスをゼロにすることではなく、ミスから学び、仕組みを改善することによって組織は強くなります。ホルミシスとは「失敗を放置すること」ではなく、「失敗を利用してシステムを進化させること」でもあります。
ワールドカップでは連日熱い戦いが繰り広げられています。日本とブラジルの試合では終盤でボールをとられた田中碧が泣いていました。しかし、問題は彼のミスではなく、そのカバーリングをできなかったことなのです。
ミスは行動しなければ生まれません。ミスを恐れず行動すべきです。大切なのはきちんとミスをカバーし、それを教訓として組織を改善していくことです。ホルミシスとは、生物だけの現象ではありません。学習するシステムは、小さな失敗を糧として進化するのです。
(JM)
